義理でも充分 オマケ

サイタマは消費しきれないジェノスのチョコレートを持って、キングの家へ訪れた。
キングに案内された部屋の中には、積み上げられたダンボールがあった。
その中の一つを見る。
「お前、めっちゃ貰って……缶詰?」
てっきり中身は、ジェノスと同じようにチョコレートかと思ったのだが、中身は缶詰やインスタント系の食品。
「甘いものより、日持ちする食べ物がいいと言っているんだ」
これのおかげで食費が浮いているとキングは嬉しそうにしている。 その手があったかと、ジェノスにもそう言うように言っておこうと決める。
「てか、この贈り物は、俺のおかげじゃねーか!」
彼の人気は、自分の手柄を周りの勘違いのせいで、彼が横取りしてしまった形だ。
「だから、チョコレートと交換であげるって……好きなだけ持っていって」
言葉に甘えて、持てるだけ持って帰ろうと思うが、家の中にはジェノスのチョコレートで埋まっている。持って帰れるのは、ダンボール一つくらいだろうか。
「その前にゲームしようぜ。俺、強くなったんだよ」
持ってきたチョコレートをキングに渡し、ゲームの前に移動する。
彼に負け続けていたが、特訓し、強くなったのだ。
今日は勝ってやるとコントローラーを握った。

そして、一戦目からキングにはめられて、サイタマはクソゲーだと叫び、コントローラーを投げた。



  本編





2014/02/26


BacK